薬局薬剤師、勉強日誌♫

日々の業務で勉強したことを公開したいと思います!

クロミッドに関して

クロミッドは、排卵誘発剤のひとつです。有効成分である「クロミフェンクエン酸塩」がホルモンの分泌に作用し、卵巣を刺激することで、排卵が促されます。

クロミッドを服用すると、クロミフェンクエン酸塩がエストロゲンより先にエストロゲン受容体と結合するため、脳は「エストロゲンが足りない」と錯覚します。
そして足りないエストロゲンを補おうと、脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。このホルモンには、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の放出を促す働きがあります。FSHとLHが卵巣を刺激し、排卵が誘発されるます。

 

クロミッドは、一般的に生理開始3~5日目から服用を始めます。1日1錠から始め、5日間継続して飲み、効果がみられなければ2錠に増量します。
1周目の生理周期で効果がみられない場合は服用を継続しますが、3周目の服用でもまったく排卵が起こらない場合は、次の治療に進むことが多いようです。
生理周期が正常で規則的な人の場合、排卵はクロミッドを内服しても特に早まることはなく、生理開始から14日目前後になります。

排卵が起こったかどうかは、基礎体温や超音波検査などでチェックします。